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手延伝統の技と心を世界に伝えていきたい
私が製麺所を構えている上五島・有川地区は、かつて捕鯨で栄えた歴史があります。
捕鯨船は、漁場を求めてはるばる南氷洋まで漁に行っていた時期もありますが、船に積み込む保存食の一つとして、有川地区では五島うどんが盛んにつくられていました。五島うどんの発展は、捕鯨によって後押しされたという側面もあると思います。
五島うどんを作る際、私がいつも心がけているのは「作り手が作りやすい製法で作ってはいけない」ということです。
夏と冬では麺の塩加減を変えるのが一般的ですが、私は味を一定に保つために一年中、同じ塩加減で作っています。その日の湿度を測りながら微妙な水分調整が必要となり、作るのは難しくなりますが、譲れないこだわりです。きれいにできたときは、本当にうれしいです。
遣唐使にルーツがあると伝えられる五島うどん。長い年月継承されてきた上五島の伝統文化でもあり、これからも大切に守っていきたいと考えています。
一年中、微妙な水分調整で一定の味を保つ
田口製麺所
〒857-4211 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷899-3
Tel.0959-42-1036 Fax.0959-43-0058